裏みっしょん!月は裏側を見せない:人の裏側 もう一つの世界

ダークサイドへの扉 裏の部屋

ここは「せかんど・みっしょん!」の裏側。
光の当たる表の世界とは違い、闇と静寂が支配する場所──ダークサイドの部屋。

ここでは、誰もが心の奥で抱いているけれど、表では語れないことを書いていきます。
たとえば、

  • 死後の世界は存在するのか?
  • 宇宙の闇に隠された真実は?
  • 生きる意味を見失ったとき、人はどこへ向かうのか?

ここに綴るのは「正解」ではなく「問い」。
読んだ人に受け入れられるかどうかは、正直どうでもいい。
むしろ、偶然ここに迷い込んでしまったあなたが少しでも違和感を覚えたなら──それが狙いかもしれません。

光があるから闇があり、表があるから裏がある。
ここはその裏側。
戻りたくなった人は、光の世界へどうぞ → せかんど・みっしょん!

一度この部屋を覗いてしまったあなた、もう以前と同じ目では世界を見られないかもしれません。

ようこそ、ダークサイドへ。

今日はその第一歩として、「月は裏側を見せない ─ 人もまた同じ」という話をしていきます。

月は常に同じ顔を見せる

私たちが夜空に見上げる月は、いつも同じ顔をしている。
これは「潮汐ロック(ちょうせきロック)」と呼ばれる現象だ。

地球と月の間には、強い重力の引き合いがある。
その力によって、月は長い時間をかけて自転の速度を少しずつ遅くされ、
やがて「自転」と「公転」の周期が完全に一致した。

月と地球

その結果、月は常に同じ面を地球に向け続け、もう一方の面は永久に私たちの目から隠れている。
それはまるで「片側だけを見せて生きる存在」のようだ。

つまり、人類が地上から見られるのは、月の半分だけ。
もう半分──裏側は、1959年に探査機によって初めて姿を現すまで、永遠の謎だった。

月は決して嘘をついているわけではなく
ただ、見えるのはあくまで「一面」だけ。
私たちが知っている月は、実は全体の半分に過ぎないのです。

人は表と裏を使い分ける

人もまた同じかもしれない。
社会で生きる私たちは、常に「表の顔」を見せている。

  • 会社での役割
  • 家族の前での役割
  • 友人に見せる気楽な顔
仮面

それぞれは必要な仮面であり、適応のための姿。
だが同時に、誰もが「裏の顔」を持っている。

  • 不安
  • 孤独
  • 怒り
  • 恥ずかしさ
  • 他人には言えない本音

これらは、月の裏側と同じように隠され、他人にはなかなか見せられない。

裏側にこそ真実がある

月のクレーター

月の裏側が初めて撮影されたとき、そこには私たちが知る穏やかな模様とは違う、クレーターだらけの荒々しい姿が広がっていた。

人の裏側もまた同じだろう。
そこには整った言葉も笑顔もない。
ただ、むき出しの感情や、隠された思いが存在する。

人は「裏」を見せずに生きていくことができる。
しかし、本当にその人を理解するためには、表と裏の両方を見る必要がある。
裏に触れることで初めて、人間の全体像が浮かび上がる。

裏を見せることの意味

では、裏をさらけ出すことは良いことなのか?
一概には言えない。

月

裏をすべて開示すれば、心が軽くなる一方で傷つくこともある。
逆に裏を隠し続ければ、安全に見えるが孤独を抱えることになる。

大切なのは、裏を「持っていていい」と認めることだ。
月が半分を隠したまま、地球の夜を照らし続けるように。
人もまた、表と裏を持ちながら生きていていい。

哲学的な問い

月は裏側を見せない。
人もまた裏側を見せない。

月夜に照らされる水辺の木

では、裏を見せることが「本当の生き方」なのだろうか?
あるいは、隠したまま生きることが「人間の知恵」なのだろうか?

私には答えがない。
けれど、この問いに向き合うこと自体に意味があるのではないかと思う。

ようこそダークサイドへ

ここでは、答えを出すことはしない。
ただ問いを残し、それを見つめ直す場にしたい。

月の裏側を覗いたとき、人類は「知っていると思っていた月」が全く違う姿をしていることを知った。
人間の裏側もまた、覗いてみれば想像と違うかもしれない。

ここは、ダークサイドの部屋。
覗いたら戻れないかもしれない。

→ 関連記事:鏡の中の自分は、本当の自分か?

タイトルとURLをコピーしました