想像の部屋

思い描いた未来と、いまの現実のあいだで

あの日、なぜか胸がざわついた数年前、「もう少しうまくいっているはずだったな」とふと思った夜があった。特別な出来事があったわけではない。ただ、静かな部屋で一人、自分の現在地を意識しただけだった。その瞬間、頭の中に浮かんだのは後悔でも反省でもな...
帷(とばり)の部屋

宇宙に意味はあるのか ─ 意味を欲しがる意識

宇宙は何も語らない夜空を見上げると、そこには圧倒的な静けさがある。星は輝き、銀河は渦を巻き、宇宙は果てしなく広がっている。だが、その光景は何ひとつ語りかけてこない。なぜ存在しているのか。どこへ向かっているのか。私たちに何を期待しているのか。...
黄泉の部屋

死者はどこへ行くのかではなく、どこに“いる”のか

「死者はどこへ行く?」という問いの錯覚人は誰かを失ったとき、決まって同じ問いを口にする。「死んだら、どこへ行くのだろうか」。天国なのか、地獄なのか。黄泉の国なのか、来世なのか。あるいは、完全な無なのか。古代から現代まで、人類はこの問いを繰り...
裏の部屋

嘘という優しさ ─ 真実だけが正義なのか

嘘は悪なのか?「嘘をついてはいけません」と教えられてきた。けれど、生きていく中で私たちは小さな嘘をいくつもつく。誰かを傷つけないため、場を穏やかに保つため、あるいは、自分を守るために。夜の台所、湯気の向こうで彼女は小さく“平気”と笑った。そ...
想像の部屋

宇宙の設定をいじってみた話 ─ 現実は意外とユーザー操作できる

最近、宇宙の調子が悪い最近、なんだか宇宙の調子が悪い。スマホの通信も遅いし、運もつながらない。気分は曇り、財布は無風。たぶん、どこかで設定バグが起きてる。――そう思った瞬間、ふと考えた。「もしかして、宇宙にも設定ファイルがあるんじゃないか?...
想像の部屋

「死にたい夜」をやり過ごす力 ─ 想像のデバッグで“今”に戻る

※つらさが強いときは、この記事よりもまず人や公的窓口に頼ってください。緊急時は119/身近な人・地域の相談窓口・医療機関へ。 雨粒と呼吸の夜雨粒が窓をつたう。部屋の明かりは弱い。深呼吸だけが、まだ残っていた。「もう消えたい」と思ったことある...
帷(とばり)の部屋

すべては意識の海 ─ 宇宙は“存在”を夢見ている

宇宙は“外側”にあるのか?私たちは夜空を見上げ、無限の広がりを感じる。星々は遠くに散らばり、宇宙は果てしない“外側”の空間に存在しているように思える。けれど──ふと考える。その「外側の宇宙」は、本当に自分の外にあるのだろうか?目で見ている星...
黄泉の部屋

黄泉はどこにあるのか ─ “あの世”は心の奥か宇宙の果てか

“黄泉”という言葉の記憶古来、日本人は死の向こう側を“黄泉(よみ)”と呼んできた。『古事記』では、イザナミが死後に降り立った場所として描かれ、そこは暗く湿った、戻ることのできない国とされている。けれど、この“黄泉”という言葉の響きには、どこ...
裏の部屋

すべては物語 ─ 人は世界を“意味づけ”で作っている

世界は「語られた瞬間」に生まれる私たちは、世界がすでにそこにあって、人間がそれを理解している──そう思い込んでいる。けれど、もしそれが逆だったら?もしかすると、世界は「語られた瞬間」に生まれるのかもしれない。たとえば「これは美しい」と言葉に...
帷(とばり)の部屋

時間は流れているのか ─ 宇宙と意識のもう一つの構造

「時間は流れる」という当たり前を疑う時計の針が進む。カレンダーの数字が増えていく。私たちはそれを見て、「時間が流れている」と信じている。だが、考えてみれば奇妙だ。“流れる”という表現は、何かが動いていることを示す。しかし、時間そのものを見た...